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小林製薬の「紅麹(こうじ)」をめぐる健康被害問題。大阪市内のホテルで、午前10時から開かれた小林製薬の株主総会が開かれました。 小林製薬の株主 「どんな話もなにも管理責任だよ。これが一番問題。(経営陣は)みんな入れ替えじゃない?総入れ替えで!」 「こんなことが起きるのかという驚きと悲しみ。人の命に関わるなんて思ってもいなかったので、すごくショックでした」 複雑な思いを胸に集まった株主の数は、84人。 そんな株主を前に、これまでの死亡例と同じ「紅麹コレステヘルプ」を使用していた2人が腎臓の病気を発症して亡くなり、これまでに死亡した人数が4人となったことを明らかにしました。 厚生労働省によりますと、健康被害の報告は、去年9月以降に製造されたサプリメントを摂取した人に偏っていて、小林製薬は”想定していない未知の成分”が原因である可能性が高いとみています。 小林製薬 富山有子 広報部長 「『これ以上の被害拡大防止と、原因の究明に全社をあげて全力で取り組んでまいります。改めて深くお詫び申し上げます。 この度は申し訳ございませんでした』こちらが社長の冒頭のお詫び部分の言葉、いま申し上げました」 本来、予定されていなかった「紅麹」問題に関する報告。この問題に関する指摘が総会の大半を占めました。 小林製薬側 「成分がどんな影響があるのか、今後解明していきたい」 株主 「心がこもっていない、読み上げているだけ」 健康被害の原因がいまだ明らかになっていないことや、公表まで2か月以上かかったことについて、株主からは怒りにも似た指摘が飛び交います。 株主 「まだまだ(死者は)増えるのか!」 「製品と死亡の因果関係が確認できないというが、 どういう気持ちで発言できるのか!」 「責任があるからみんな替えなさいよ! 入れ替えて革新して、新しい小林製薬を使ってほしい」 小林製薬側 「原因を特定しかねているので、経営責任についてはお答えすることができない」 終始、曖昧な回答を続けた小林製薬の経営陣。約2時間にわたって行われた総会の最後には、社長が涙を流すシーンもあったといいます。 参加した株主は怒りをあらわにしていました。 小林製薬の株主 「認識が甘い。4人亡くなったのを踏まえて経営責任をどう取るのかと聞いているのに、対策やりますわと。その後のことについては、あの社長自身、辞める気はない。社長も会長も辞める気ない」 「社長は涙ながらに、最後はとりあえず健康被害に遭われている方には 真摯に対応していくとのことで」 小林製薬は29日午後、記者会見を開くとしています。
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